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21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなもの、とは

「21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなもの」ってなんだろうって気になってリンクを読んでみました。

記事の中で「21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなもの」の構造が次のように説明されていました。

これに「リベラル」が騙される

「文それ自体は正論である」というところに、リベラルな人、公正でありたい人は、いとも簡単に騙されてしまう。たとえば今では誰もがヘイトスピーチの代表とみなす在特会も、初期には「一理ある」などと言われていたのである。2012年以前は、ニセ科学批判者を自認する多くの人々が、歴史的事実や戦後民主主義、あるいはリベラル言説そのものに「懐疑的」であろうとするがために、いとも簡単にその「一理」を認めてしまう場面も、私はたくさん目にしてきた。

それはなぜか。在特会の主張は、形式として「差別反対」だったからである。

出典:上記リンク『ヘイトスピーチの「正論テンプレ」- ファクトチェック福島をめぐる議論から』

在特会の主張は、在日朝鮮・韓国人は特権を有しており、日本人よりもずっと優遇されているというものです。

その特権を廃止し、日本人との取り扱いを平等にしよう。

この取り扱いを平等にしようっていうところに多くの「リベラル」が騙されてきた、と。

ただ、その在特会が主張する特権、これ自体が捏造であるということが、カウンターの方々をはじめとする多くの方々の批判によって了解されることになっていくわけです。

しかし、一方で、「21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなもの」は、テンプレートであるがゆえに、日々新しい差別表現を生み出しています。

新しく生み出される差別表現

文それ自体は正論であるってのがポイントです。

こちらの弁護士さんのツイートをご覧ください。これ自体正しいですよね。

これが読み方がかわるのはこのツイートが、このような背景を持っているからです。

その背景とは、令和3年(ネ)第10060号 損害賠償等請求控訴事件、通称「ミソジニー言いがかり訴訟事件」の判決がなされた、というものです。


控訴審ということは、2回裁判所の関与があるわけです。

その結果は、第1審、控訴審ともに第1審被告側(石川優実氏および株式会社現代書館)の完全勝利(請求棄却)でした。

これに対して、弁護士が、「とある靴のお方」(石川氏は、KuToo という社会運動の提唱者です)に関する「騒動」をみて、『物事には「違法じゃないけど不当だよ」というエリアが広く存在する』というツイートをなさっているのです。

石川氏は、違法なことはしていないけど、不当なことをしているって???

 

 

寄せられた批判

ちゃんと批判なさっている方がいらっしゃるのが救いです。

こちらの方々以外にも誠実な批判をなさっている方は多くいらっしゃいます。

「21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなもの」から生み出された差別表現、これからも生まれていくと思います。

見つけ次第、批判していきましょう。