最近、わがふるさと南関町にて「子ども食堂」的な事業をなさっている方とお話しする機会がありました。ほとんどボランティアでなさっています。
その方の熱意にあてられたわけじゃないんですけど、わたしも南関町になにかできないのか?ということを考えるようになりました。そして塾運営を検討しています。
- なぜ塾なのか?『統計学が最強の学問である』に書いてあったから~。チコちゃん風に読んでください
- 『学力と階層』を読んでみた
- 2006年教育基本法「改正」の流れ
- NEW GENERATION のためになにができるか?
なぜ塾なのか?『統計学が最強の学問である』に書いてあったから~。チコちゃん風に読んでください
『統計学が最強の学問である』西内啓(ダイヤモンド社)のp118の表をみて、南関町に塾をつくるべきでは?と思い始めた。
— 松村正樹☆彡 (@masakimatsumura) 2019年6月6日
このツイート間違いですね。正確にはp188でした。
『統計学が最強の学問である』のp188に、出所として刈谷剛彦『学力と階層』(朝日新聞出版)の表があります。ここに中学生の数学の正答率への相関関係の分析の結果として、
この中でも特に影響の大きい要因は塾通いの有無である。
出典:『統計学が最強の学問である』p188
とあります。これを読んで短絡的に塾をすれば良いんだなと考えました。
しかし、ちょっと待てよ、と。さすがに原典にあたったほうが良いだろうと思いまして、『学力と階層』を読んでみることにしました。
『学力と階層』を読んでみた
読む前にまずググってみました(検索してみました)。
むむむっ。面白そうではありませんか。
スタバで読んでます。 pic.twitter.com/BwJDrmM101
— 松村正樹☆彡 (@masakimatsumura) 2019年6月7日
わたしの興味の所在は、都会と地方では、地方が不利なんじゃないの?というものです。この地域間の格差という問題については、本書の第1章のもうかなり冒頭で言及がありました。
ある程度、資源縮小の時代を前提に、今後の教育政策を考えていかなければならない。しかも、地域間や階層間の格差をなるべく拡大しないように、である。
出典:『学力と階層』p26 1章 階層で学力が決まるのか、学力が階層を作るのか
『学力と階層』は2012年8月30日第1刷発行とあります。おいおい、と。めちゃめちゃちゃんと提言してあるじゃねーか。 政治は今までなにをやってたんだ?という。
2006年教育基本法「改正」の流れ
『学力と階層』の第2章では、2006年の教育基本法「改正」の議論をふりかえりながら、日本の教育と政治、行政を大きく捉え直す論考があります。教育を国家の予算配分の観点からみるという発想は今まで持ったことがなかったので、なるほど~と。
読みすすめていきますと、
教育基本法の改正案において、表現や形式は異なるものの、「国を愛する」ことを盛り込んでいる。
出典:『学力と階層』p80 2章 義務教育の機会は平等に保たれているか
たまたまアンテナを立てているとなんかつながったりすることってありますよね。
最近Twitterをみていたらこちらのツイートが流れてきて、思わず目を疑いました。ぜひ青いリンク先をご確認ください。
平成12年の教育改革国民会議第1分科会、委員発言の資料です。平成12年は、西暦2000年です。教育基本法改正前夜です。
???『子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう』
— ねーやん。キャンペーン9.1/100 (@neyanyan) 2019年6月12日
???『「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」』
1.子どもへの方策 https://t.co/P7cRfcITK4
これはヤバイでしょう。委員の中に「ショック療法」好きな人がいるw。なんだそれw
教育基本法改正に関して、ここでもう1つ『学力と階層』から引用します。
もっと悪いのは、基本法が改正され、振興基本計画が作られたとしても、その基調に新自由主義的な市場原理が導入され、予算カットも余儀なくされた場合である。徳目主義の危険性を招き入れた上で、教育のインフラストラクチャが侵食されていく。教育の階層差の拡大が地方間の格差拡大と連動して生じれば、ボトムアップ型の過剰なナショナリズムが出現しやすい政治状況が広まるかもしれない。
『学力と階層」p95 2章 義務教育の機会は平等に保たれているか
おいおい、と。見える人には見えていたんだな、と。 ちょっとした予言の書を読んでいるんじゃないか?と思えてきたのでした。
NEW GENERATION のためになにができるか?
ここまでは教育の分野において、ちょっとヤバイ状況が続いているんじゃないか?という暗い話ばかりでした。また地方は衰退していき、それがまた教育の達成に悪影響を与えているんじゃないの?という話でもありました。
なかなか状況は厳しいです。
しかし、それでもなんとかせんといかんのじゃないかと立ち上がっている人たちがいらっしゃるんですね。
わたしの塾をやろうというのは全くの思いつきで、100%失敗すると思います。どうなんでしょう?大手の予備校さんなんかは、こちらがパソコンを準備さえすれば、ネットで授業っていうサテライト教室のもっと小さい版みたいな事業ってできないのかな?
おんなじようなことを考えて実際になさっている方もいらっしゃると思います。情報ありましたら是非お教えください。
抽選でプレゼントもらえるPR企画で、わざわざ自民党のハッシュタグをつけさせる理由についてさすがに説明が書いてあるだろうと思ったが、マジで何の説明もなく突然出てくる。ディストピアSFみたいなやり方してんのな
— 金田淳子*noteで刃牙の感想記事を連載しています* (@kaneda_junko) 2019年6月10日
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こちらNEW GENERATION の元ネタです。いろいろタガがはずれてきたんだなという思いしかないです。