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青識理論に反論す。平和主義は崩れ去ってないよ。

Twitterのタイムスタンプのとおりに、4つのツイートを提示します。
青識亜論ツイート①とします(以下、青①と表記する。)。

青識亜論ツイート②とします(以下、青②と表記する。)。

松村正樹ツイートとします(以下、松ツイートと表記する。)。

青識亜論ツイート③とします(以下、青③と表記する。)。

 

松ツイートにおいて、わたしは憲法9条最強盾理論って青識さん発信じゃないですか?と質問しています。これに対して、青識亜論氏は、青③において、いえ志位和夫さんです。とお答えになっています。

わたしが、憲法9条最強盾理論を青識さん発信だとしたのは理由がありまして、それが青①、青②の存在です。

青②には、否定形ではありますが、「憲法九条は最強の盾なんかじゃない。」という記述があります。

青②は、青①をうけて書かれているものであり、青①には「憲法九条と平和主義が平和を作り出すという幻想」という記述があります。また青①には、「むき出しのパワーゲーム」「脆くも崩れ去った」という記述があります。

これらを総合すると、「青識亜論氏がいう憲法九条最強盾理論」(以下青識理論とする。)とは、

憲法九条と平和主義が平和を作り出すという」理論であり、「むき出しのパワーゲーム(今回ではロシアによるウクライナ侵攻)」によって「崩れ去」るようなもの

となるはずです。

で、そのような青識理論と同じ意味で、志位さんがツイートしていたかというと違いますよね?志位さんのいう「最強の盾」と青識理論とは内容が異なりますよというエントリがこれでした。

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さらに詳しくいうと青識理論には4つの内容があります。

  1. 憲法9条が平和を作り出す
  2. 平和主義が平和を作り出す
  3. 1がロシアによるウクライナ侵攻で崩れ去った
  4. 2がロシアによるウクライナ侵攻で崩れ去った

 

はたしてそうでしょうか?

 

1については、憲法が為政者を縛る(正確にいうと公権力を縛る)という憲法学の基礎中の基礎から、ロシアに憲法9条があれば、ウクライナ侵攻はできないんじゃないですか?という話になります。

少なくとも日本は、憲法9条の存在により、他国を侵攻できません。

3についての青識理論は、否定されました。青識さんもそれを認めるツイートをなさっています。これわかってなかったんかい!と小一時間。

 

ですので、今回青識さんが一番言いたいのは、青識理論の2、4なのでしょうね。

平和主義は、今回のロシアによるウクライナ侵攻で崩れ去ったのか?

これはそうかもねと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、青識さんが議論から逃げないように青識さんのツイートを再度引用しておきます。

 

憲法九条と平和主義が平和を作り出すという幻想は、むき出しのパワーゲームの前に脆くも崩れ去ったわけです。

 

わたしは、青識さんの現状認識はおかしいと思っています。

だってむき出しのパワーゲームってずっと続いているものじゃないですか?

それに対抗する考え方が平和主義なんじゃないでしょうか?

考え方にとどまらず、今まで積み重ねられてきて、実際に今も官、民間でなされている交流が平和主義の実践ではないでしょうか?故中村哲医師による事業などはその最たるものだと思います。

青識理論4について否定。そもそも崩れ去るようなもんじゃないわ。平和主義ってのは大文字の概念ってだけじゃなくて歴史の積み重ねなんですよ。

 

青識さんのツイート、なんで今なんだろう?と思って読んでます。

もっと前から、アメリカによるイラク侵攻のときから言っておけよとかそういう揚げ足取りではなくてですね。

昔とは違うのは、今SNSがあるからですね。多くの方が身近な、ある意味我がこととしてショックを受けている現状がある。そんなときにあえて強い言葉をなげかけておられる?そういうメソッドがあるの?

青識さんのツイート、なんで今なんだろう?って思って読んでます。

現実にある侵略行為にかこつけて、平和主義という概念に攻撃をかけるような物言いは断じて許さんぞ!という熱い気持ちで書きました。

わたしのこの文章も現実にある侵略行為にかこつけて、という批判をうけることはあるかと思います。そのほかにも様々の批判的検討をいただければありがたいです。

わたしからの青識理論への批判的検討でした。