追記
この本には続編があります。
もしお時間がない方ならば、こちらの1冊だけでもご購読を強くオススメします。自信をもってオススメします。
Amazonの部門別ランキングの上昇に貢献できればよいのですが……わたしのブログPVが少ないので……。
気をとりなおしまして、下記リンクは、著者の千日太郎氏のブログです。まずは、今回の御本のテーマに近いところから
ある日、住宅ローンにめちゃめちゃ詳しいブロガーさんがいらっしゃるなと気づきまして。それからちょくちょく覗かせていただいて、勉強になる~と思って読んでおりました。
正直に告白しますと、住宅ローンにめちゃめちゃ詳しいブロガーさんから、公認会計士さんと知って、ちょっとだけ安心した部分もあります。この方、何者だッ?詳しすぎるッッ!!と思っていたのでですね。
家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本
本当に今、家を買うことを検討している方にオススメします。また、もう買っちゃったよという方にも、参考になる部分がたぶんあります。
この本は、どのように読むのか?が大事な本なのかなと思います。もともと内容は難しいものなので。ざっくりと全体図を把握することが大切です。
そのざっくりの把握については、2つの道筋があると思います。
- 1つは、様々の制度、システムをざっくりと把握する
- もう1つは、ご自身の行く末をざっくりと把握する
様々な制度、システムをざっくりと把握する
P108のタイトルは、そもそも「住宅ローン」とは何か?
P175からの団信(住宅ローン契約時に加入が強制される生命保険。フラット35では任意加入)についての本質論
この本には、本質というコトバがよくでてきます。ここに、著者の千日さんの強いこだわりを感じています。著者は、制度の裏も表も知りつくしているプロなのですが、その著者が、「ここは本質が大事なんです」とおっしゃっている部分があるんですね。ここは注意深く読んでいかれたらと思います。
その他、住宅ローン控除や、贈与税の軽減措置(親からの資金援助)フラット35の金利引き下げ制度など、ほかにもあるのですが地震保険などの記述は大変勉強になりました。
まとまった知識を一気にいれることができる一覧性(制度の大枠をつかむという意味も)に優れた本だと思います。
ご自身の行く末をざっくりと把握する
P39のタイトル、「無理なく完済できる住宅ローン」の4つのルール
P45、なぜ「ボーナス払い」がダメなのか?
P50、「退職金で完済する」は老後破産の危険大!
このあたりをわたしは、読者が自身に照らし合わせて読むところかな?と考えながら読みました。
そして著者はさらに、これから私たちを待っているのは少子高齢化社会なんだという指摘をします。そのような環境の中、どうやって自分の家族を守っていくのか?という問いかけをなさっています。
P201~の、住宅ローン控除のある10年間(現在は13年間ですね)は繰り上げ返済よりも貯蓄に専念すべき、は、本当によく読んでほしいです。これは損得ではなく、資金繰りの安全性からの提案です。この1文は、どうやって自分の家族を守っていくのか?についての、とても重要な指摘だと思います。
まとめ
自分はこう読んだ!という、2つの道筋からの把握という書評でした。家を買おうとお考えの方は、ぜひ本書を手に取られてみてください。
この手の本は、なんどでも必要な部分をパッと読みたくなる本ですので、わたしは紙の本を買います。まだまだ一度読んだものの検索性という点では、紙の本がわたしは慣れてると感じますですね。